オートバイ-12  自働車用エンジンオイルとオートバイ用エンジンオイルの使い分け オートバイも自動車用用だけでOK?! 7 

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昔からオートバイにも自動車用オイルを入れている。それで問題が起きたことがないです。どうすべきか考えてみたいと思います。結局、4輪車用のエンジンオイルで、OKじゃないのという話。(updated 2021年4月26日)

  

目次

1. 4輪車用エンジンオイルと2輪車用オイルが違うわけ

2.  自車の実績

3. エンジンオイルのグレード(自動車中心)

4. オイル粘度

5. 2輪車用オイルのJASO規格

1.webを見ていくと4輪車用エンジンオイルと2輪車用オイルが違うわけは、以下2つへの対応の差らしい。

1) クラッチ機構のありなし

  •  オートバイエンジンの内部にはクラッチ機構があります。
  •  自動車エンジンの内部にはクラッチ機構がない。

クラッチ機構の内部には、多層のクラッチプレートが入っています。

摩擦力を利用して、タイヤチェーンにタイヤホイールを回すための力を伝達。

ここで摩擦力を小さくする(滑りをよくする添加剤入りの)オイルが介在すると、

クラッチプレートに摩擦力が小さくなり、チェーンに力が伝わらないと説明されます。

今まで、自分のバイクでクラッチが滑った経験がないけどね。

2) オートバイエンジンは、自動車エンジンよりも、高回転かつエンジン能力の上限に近いところが使われます。

エンジンが過酷な状態でも、エンジンが壊れないように守るために、エンジンが高回転でも潤滑が途切れず、エンジンが高温になっても潤滑が続くように潤滑性が高くかつ高温でオイルの粘性が失われない性能が必要とも説明されます。主に2つの理由でオートバイにはオートバイ専用の高価なオイルが必要と説明されています。

 

2.自車の実績

私は昔から自動車用のオイル 4リッター缶を使っています。高性能のエンジンを限界まで使うサーキットを走らないので今まで問題がなかったのでしょうか・・・・。

KMX200のサービスマニュアルには、

トランスミッションオイル SE級 10W-30あるいは10W-40 0.75L を入れろと書いてあります。

入れていますが、自動車用の値段がそれなりに安いSLグレードの10W-30オイル。

 

CB1100の整備手帳には、SAE 10W-30 or 10W-40、3.5Lとだけ書いてあります。

発売当時はSFグレードが最高レベルなので、当然SFグレード

昔はオイルグレードの設定がSFグレードまでしかなかったからと言っても、それらのオイルの実力がSFレベルとは限りません。実力的にはSLグレードということもあり得ます。注意!

今のホンダ2輪専用だとG3を入れるべきでしょうね

(SAE規格 10W-30、 API規格 SL、JASO規格 MA)

それなりに品質が良さそうな、下のような自動車用ターボオイルを使う。 10W-30、  SM

最近は聞きませんが、ターボエンジンのターボのタービン軸の部分の潤滑は、かなり条件が厳しいです。自動車用のオイルはそれをもクリヤーしています。

NAPSも車検でお世話になっているお店でも、大体、オートバイ用の高級ワコーズオイルが奨められる。MAと書いてあるからオートバイ用ですよね。

高級オイルは、確かにエンジンがスムースに回る感じ。でも一度、車渋滞にはまると空冷エンジンでは油温がかなり上がる。そうなると一気にエンジン回転のフリクション感が増す。高級ワコーズオイルでも同じ。渋滞走行後には、結局、走行距離にかかわらずオイル交換するしかない。

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3.エンジンオイルのグレードがどうなっているか。 

品質を表すといわれるAPI規格を見ますと

下に行くほど良いオイルらしい。SLグレードなら、SEグレードの代わりになるとのことです。

近所のDIYのお店だと、SLグレードか、SMグレードしか売ってないのが現実だと思います。

SE:条件:1972年~1979年型の乗用車およびトラックに使用。
   特徴:SDより酸化、サビ、腐食などの防止性が高性能になっている。

SF: 条件:1980年型以降の乗用車およびトラックに使用。
      特徴:酸化安定性やバルブ機構の摩耗防止性が向上している。

SG:条件:1989年型以降に作られたガソリン車に対応。
   特徴:エンジンの長寿命化などSF以上の性能を持っており、耐スラッジ性が向上。

SH:条件:1993年型以降に製造されたガソリン車に対応。
    特徴:低オイル消費、省燃焼性、低温始動性などが向上している。

SJ: 条件:1996年型以降のガソリン車に対応。
       特徴:せん断安定性がSHより向上している。

SL:条件:2001年型以降のガソリンエンジンに対応。
   特徴:オイルの耐久性、酸化安定性が向上。省燃費性が高まりCO2の削減など環境保護にも対応     している。

SM: 条件:2004年に制定された規格。
        特徴:SL規格より省燃費性が向上、有害排気ガスが低減している。浄化性や耐熱性、耐摩耗性      にも優れる。

SN: 条件:2010年に制定された規格。
    特徴:SM規格より省燃費性能が持続し、触媒保護性能が強化。低温流動性が向上し酸化 に   も強い。

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4.粘度を表すといわれるSAE規格

粘度を表すといわれるSAE規格で、いろいろと売ってそうですが、ホームセンターでは、現実10W-30と10W-40ぐらいしか見当たらないですね。間違えようがないです。

気を付けないといけないのは、高温時の粘度の話。化学合成オイル100%でない場合は、30とか40とかの数値はちゃんと合わせたほうがいい。高温時に粘度が高すぎると、潤滑が間に合わなくて油膜切れを起こすリスクあり。一応、気にしてください!

(出典Wikipedia)

 

5.2輪用オイルには,何故かJASO規格の表示が付いています。

定番のカストロール 4輪用の4Lオイル缶に、クラスの表記がなく不明のまま。

・JASO規格 MAとは?
あちこちのwebに、以下のようなことが書いてあります。

1998年、自動車技術会により「2輪自動車―4サイクルガソリンエンジン油(JASOT903)」規格が制定。消費者が2輪車用4サイクルオイルを購入する際の、選択基準が明確化された。

4サイクルオイルの標準的な試験に加え、クラッチのすべりの原因の摩擦性能試験やギアの摩擦、極圧、せん断によるオイル劣化を防ぐ為のせん断安定性試験等の2輪車に求められる試験の結果に基づき、生産者が品質を保証。

MA、MBの2グレード。古いバイクはMAグレードを選ぶんでしょうね。

MA:高い摩擦特性

MA2:MAの摩擦特性の範囲で粘度が高い

MA1:MAの摩擦特性の範囲で粘度が低い

MB:摩擦特性が低い

 

雑記

JASO規格は日本工業規格。欧米が、それをならうとは思えませんがね。EU加盟国や米国のバイクユーザーが日本工業規格のオイルを使っているんですかね。この部分は知りません。今度聞いてみます。

今度、KMX200のミッションケースのオイルにSuperZoilを入れてみます。ドレインからオイルを抜いて、今度は未使用のカストロールSLグレードの自動車オイルを注入、そしてクラッチが滑らなければいいですが。やってみないとわかりません。←結果、クラッチは滑りませんでした。以前よりも半クラッチのコントロールが格段に良くはなりました。

信号待ちでニュートラルが出にくい。ギヤの動きが滑らかになると改善されるでしょうか。←結果、とっても良くなりました!!!

 

まとめ                             

自動車用エンジンオイルを使う場合、 

  •  オイル粘度は指定の粘度を守ること。(10W-30 なら10W-30を入れる。ただし化学合成オイル100%の場合は -40もOK)
  •  4サイクルのエンジンオイルのグレードは、その時代の最高レベルのグレードを選ぶ。今ならSMとかSNグレード。あるならターボ車用がいい。
  •  空冷エンジンなら、渋滞にハマってオイル温度が激上がり(140度が目安)したら交換する。

***くれぐれも、オイル選択は自己責任で。

皆さんの参考になれば幸いです。2021年4月7日

関連記事:ギヤオイルにSuperZoilを添加する話 https://myuke0519.com/archives/819

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