平塚から東海道の定番の宿場町を経て京都三条大橋まで行き着いたところで、そこから目的地の一つの若桜宿を経由し、由良宿に至る、おそらくは人生最大の自転車での帰省計画です。江戸期では膝栗毛での往復となりますが、令和の時代での人力による移動は、“馬の代わりに人力車にまたがって”と考えるのが合理的であると思います。

（膝栗毛：膝を栗毛の馬の代わりにして旅をすること。徒歩で旅行すること）

前回までのまとめ

大津宿から若桜宿まで、だいたい208㎞となります。

大津宿　➡　（髭茶屋屋敷町、府道三十五号）　➡　伏見宿
伏見宿　➡　（府道二百一号、桂川橋、府道六十七号）　➡　樫原宿 (計21.3km)
樫原宿　➡　（国道九号線、老ノ坂、トンネル回避）　➡　亀山宿 (計34km)
亀山宿　➡　園部宿 ➡　（国道九号線、観音峠隧道（回避不可））　➡　須知宿（計57.6㎞）
須知宿　　➡　（府道四百四十四号）　➡　檜山宿　➡　莵原宿➡福知山宿
福知山宿　➡　（国道九号線、トンネル回避）　➡　額田　➡　矢名瀬宿（計125.1㎞）
矢名瀬宿　➡　（国道九号線）　➡　和田山宿　➡　（国道九号線、県道二百七十一号、万福寺）　➡　関宮宿　➡　中瀬金山宿　（計169.0㎞）
中瀬金山宿　➡　氷ノ越（とりあえず登山道は回避、氷ノ山国際スキー場、但馬アルペンロード、秋岡村、小代峠）　➡　茗荷村　➡　若桜宿　（計215.4㎞）

今回は、上述７のルートの一部を検証しました。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

調査結果

１．和田山宿　➡　関宮宿　➡　中瀬金山宿に抜ける道筋

国道九号線は隧道があります。明治初に山陰街道に隧道がないので、別の道筋があったはずです。（前回の振り返りより）
和田山宿を抜けた後、八鹿宿まで川沿いを進むか、それとも関宮宿＆中瀬金山宿に向かう近道を峠越えして直接的に抜けるかです。

２．実際の国道九号線の隧道

隧道は、そう長くはありませんでした。隧道の上を越えて抜けていくのも、大変ではない感じです。（写真はありません、別途追加します）。峠越えしたらしき道筋も見当たりません。
隧道の上を越えるくらいなら川べりを伝って八鹿宿を抜けていっても、そう遠回りでないでい感じですね。治水工事が万全でない時代には、洪水で被害に遭うことを避けるため、町はなかったのだと思います。
最短の道筋の検証と、あるライダーのブログの検証

最短と思われる道筋について、あるライダーのブログを参考にして、現地を確認しました。彼によると、道の途中に伊勢街道と書いてある石碑があるらしい。江戸期に最短の道筋を使っていたなら彼の言われる通りのはずです。

５万分の１の地図では、破線で峠越えの道が付いています。あるライダーは、こちらを通られたのでしょう。

あるライダーのブログ：http://geo.d51498.com/wxfff590/hyougo2712.html

朝倉側の出口に下の看板がありました。私が通ってきたルートは、上に紹介した”あるライダー”とは、違うルートを走ったようです。あるライダーは満福寺を経由していません。
看板の右上に”一重坂”と地名が、書いてあります。あるライダーはこちらを走られたようです。出直しですね。

朝倉側の出口にある看板

以下の石標識は、一重坂方面と満福寺方面との分かれ道の標識だと思います。（朝倉側）標識の文字が読めません。

この石標識がある所をぐるり見ると、進入禁止を意味していそうな黄色パイロンが、１つおいてある未舗装路の入口がありました。

Google Earthでみると、朝倉側は特定できているので、ここから入って阪大側の入口を探すしかないですね。

まとめ

　氷ノ山スキー場での宿泊とその前は、中瀬金山宿に立ち寄り、その前は和田山宿で良いと思えます。その道筋は県道二百七十一号から分かれて、満福寺を通らない無名の未舗装路だと思います。今回の調査では、確認できませんでした。次回確認。
（2021年10月18日追加）和田山方面から峠の入口を探しましたが、見つかりませんでした。あきらめて次回（2022年5月頃）に、朝倉側から和田山方面に抜けて、ルートと石の道標を確認をしたいと思います（あるライダーさんと同じ結果になっています）。

http://geo.d51498.com/wxfff590/hyougo2712.html

皆さんの参考になると幸いです。

2021年6月19日