前回のまとめ
- 連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の指示で、加盟をした。戦後初めての国際舞台復帰がIWCだった。
- IWCから脱退し、日本の領海と排他的経済水域(EEZ)内での商業捕鯨の再開して2年。捕鯨業界はどう変わってきたか、まだ聞こえてきません。クジラの食文化をいかに守るかも重要です。
- 先日、近くのスーパーでアイスランド産のクジラ肉の解凍刺身が売っていました。アイスランドもノルウェーも捕鯨国です。そういった国々からも日本にクジラ肉が入ってきます。日本産はまだ、我が家の食卓には届きません。
- 調査捕鯨から営業捕鯨に移行するに伴い、2021年度から国の補助金10億円がなくなりました(今度は、国が、お金を貸す形になる)。
- 一方で、この頭数では採算が取れないので効率化が必要。値段が上がったまま。国産のクジラ肉が一般家庭の食卓に届くことはないかも知れません。
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目次
1. まえがき
2. 鯨肉の値段
3. 市場の拡大
4. まとめ
1.まえがき
- 日本の捕鯨は、IWCを離脱後、共同船舶という母船+キャッチャーボートで運用をしている大手を中心に回っています。
- 最近は捕獲したクジラ肉を豊洲市場にも持ち込み始めたと聞いています。市場は東京の方が大きいので、取り引きも迅速だと思います。
最近の状況について、日経新聞の内容を中心の整理してみました。
2. クジラ肉の値段
- 当面は自主管理して捕獲数を抑えているため(調査捕鯨時と比較して)、マーケットに出回る、いわゆる日本産は多くはありません。ノルウェーやアイスランド産の方が、出回っているのが、私の実感です。
- 2010年頃のクジラ肉の値段は、1kg当たり、卸値で1000円~1200円でした
- 2019年頃には、それが800円程度に低下しました。国の補助があったようです
- 2020年7月の捕鯨再開時点で、また1000円に戻りました。
3. 市場の拡大
- 新鮮なクジラ肉を売りつつ以前から蓄えていた冷凍のクジラ肉を放出していましたが、徐々に在庫が減り、このままいくとクジラ肉の需要に、こたえられなくなると推定されます。
- 捕獲量が少ないので、需要供給のバランスで値段を上げるとマーケットが冷えてしまいそうですが、鯨肉の現状の供給量では、売り手次第のようです。
- しかしながら需要を喚起していかないと、更にクジラ肉の需要が先細りする。クジラ肉の価格を上げつつ、需要を増やし、供給も増やしていくバランスを考えているのでしょう。
- 将来的にマーケットを活性化し、家庭の台所や居酒屋などにもう一度鯨肉を、定番の料理のメニューに加えてもらう必要があるとの理解だと思います。。
- 当面は、冷え切ったクジラ肉のマーケットを再活性する活動のように思えます。
- しかしながら、このままいくと、捕獲量が少なくて、在庫が払底してしまいます。ということで、当面、同じような捕鯨国からの輸入に頼る必要があるとの判断でしょう。
- 今までの、800円や1000円/1kgでは、海外勢が日本の市場に参入しにくい。海外からの供給を増やしたい。卸価格を上げ、ノルウェーやアルゼンチンといった海外勢にも参入の魅力があるように調整する。しばらくは1200円/1kgとなるそうです。
- 実際の台所に届いているクジラ肉は、4000円/1kgですけどねえ。
4. まとめ
- 日本産のクジラ肉は、近所のスーパーでは当面、出会えなさそうです。
- 値段の割に、正直、和牛ほどは美味しいないです。やっぱり牛肉買いますね。
- まずは、子供たち、奥さんにもクジラ肉の味に慣れて欲しいと思っています。
皆さんの参考になれば幸いです。
2021年7月24日
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