まえがき
前回、ブレーキ兼用のシフトレバーST-2300をロードバイクのドロップハンドルに取り付けました。シフトケーブルを調整したいのですがST-2300の設定要領がwebで見つかりません。 今回は、設定に関する話です。
目次
- ブレーキレバー兼用タイプのシフトレバー
- リヤディレイラーの調整は定番のやり方
- フロントディレイラーの調整とシフトケーブル用ケーブルアウター
- 考察
1.ブレーキレバー兼用タイプのシフトレバー
- ST-2300を使い始めました。8速用です。6速から8速まではチェーンサイズが共通なので、他の自転車の部品に取り替えて遊んでいます。
2.リヤディレイラーの調整は定番のやり方
- リヤのディレイラーの調整は定番通り、シフトワイヤーを張る前にトップギヤから先にチェーンが落ち込まない様にディレイラーのお尻の+ネジを締めこんだり緩めたりします。ディレイラーのプーリーとスプロケットが同じ位置になるように調整するということです。プーリーのラインがスプロケットのラインを超えないように調整します。
- シフトケーブルを取り付け後、3速か4速辺りでギヤなりが出ない様にアウターケーブルの差し込み部分の、調整ねじを時計回りや反時計回りに廻し、シフトケーブルの引き具合を調整します。(素人ながら、このように調整をしています)
- 一方でフロントディレイラーは、そう簡単には行かないと感じています。
3.フロントディレイラーの調整とケーブルアウター
- ST-2300の場合、アウターリングとインナーリングに、チェーンが乗るようにワイヤーの張りを調整するだけでないようです。
- ST2300ではシフトレバーの位置でローとハイだけでは、ディレイラーの羽とチェーンの干渉が調整しきれません。更に調整を難しくしているのは、リヤディレイラーのようなワイヤーの張りを調整する部品が付いていません。
- チェーンがロアーリングにあって、リヤが重たい側の7速・8速(いわゆるトップギヤ寄り)を選ぶと、フロントディレイラーの羽とチェーンが干渉します。画像またチェーンがアウターリングにあって、リヤが軽い側の1速・2速を選ぶと、フロントディレイラーの羽とチェーンが干渉します。
いろいろ考えて試してみると、
- 例えば、アウターリングにチェーンが乗った位置を1.ロアーリングにチェーンが乗った状態を2とすると、ロアーとアウターリングの間に1.2 位のポジションと、アウターとロアーリングの間に1.8位のポジションがあるようです。
- このポジションは、上述の問題を解決するためのように思います。
その観点で見てみると、
- インナーリングにチェーンがあるときに、ちょっとだけ羽を1.2のポジションに上げるためにちょっと押すと、1.2のポジションに移る。
- 逆にアウターにチェーンがあるときに、ちょっとだけレバーを押すと1.8位のポジションに移る。。これでチェーンとディレイラーの羽の干渉がなくなります。
- 1あるいは1.2のポジションから1.8のポジションには移れません。必ず2のポジションに飛びます
- いままでの一般的なSISにもそんな機能があったんでしょうか。まったく気づきませんでした。大体フロントレバーはフリクションタイプが多かったものですから。
- MTBの11速車に、そのような機能があったのでしょう。こちらも無意識で使っておりました。
そうなると、
- シフトの正確さを考えると、シフトワイヤーのアウターに今まで、ブレーキワイヤー用アウターケーブルを流用していて、よいのかも気になりました。
- 左がブレーキ用アウターで、割とフレキシブルに曲がり、被服の内側は、まるで密にまかれたばねのようです。
- 一方でシマノのシフト用はSP41を今回使ってみました。断面がこんな感じで、曲がったり、たわみにくくなっています。シフトを正確さを考えると、アウターケーブルの兼用は止めて、シフト専用の堅いアウターを使うことにしました。
ブレーキ用アウターケーブルは、うっすらとばねの線が浮き出ています。
4.考察
- シフトワイヤー専用のアウターケーブルを使うことで、ディレイラーシフトのダイレクト感を狙ってみました。
- フロントのシフトチェンジはそれぞれの1.2と1.8のポジションが明確に感じられるようになりました。リヤのシフトチェンジでは変える前と変えた後では、あんまり変化が感じられませんでした。
- この経験をした以降、シフトチェンジを柔らかく丁寧にやるようになりました。もうちょっと経験を積めば、すぱすぱと切り替えられるようになると思います。
ご参考になれば幸いです。 2023年8月13日
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