まえがき
CRPとは「C反応性たんぱく」の意味です。
- 動物病院で、愛犬の血液検査でCRPが高いといわれると、細菌による感染症、免疫が関係する病気、腫瘍などの全身性に影響を及ぼすような病気が疑われます。
- 検査結果が、明らかに異常を示した場合には、なんらかの病気があると考え、診てもらう必要があります。
- 通常、動物病院では、血液検査後、レントゲン・エコーなどの画像検査によって全身状態を把握し、場合によってはCT検査などを行い、原因となる病気を診てもらいます。
- CT検査になると、全身麻酔が必要になり、老犬でCT検査を、お願いするのには決断が必要です。
<今回のもくじ>
1.CRP値の意味
2.基準値
3.高値を示す疾患、
4.チャッキーの数値と疾患
1.CRP値の意味
- 正常な状態では血液中には微量しかありません。体がなんらかの攻撃を受けたとき、例えば、病原体の侵入時や手術により組織が傷んだときなど、早期に肝臓で合成されて血液中で増える蛋白質です。
- 犬や猫の体に細菌やウイルスが感染した時や、傷などをおった時、自身の体を守る反応として炎症が起こります。炎症反応は、異物や死んでしまった自分の細胞を排除して体の健康を維持しようという反応です。この反応が過剰に起こると組織や臓器が障害を受けます。炎症が起こると、CRP (C反応性タンパク) と呼ばれるタンパク質の血中濃度が上昇します。
- 症状の程度に応じて数値が上昇します。
2.基準値
- 犬の場合はCRP(C反応性タンパク) 1mg/dL以下で、この数値を超えている場合には必ず炎症の可能性があります。
1mg/dl以下 :正常範囲
1から5 mg :軽度
5から10mg :中度
10mg以上: 重症
- 犬のCRP数値は体内のどこかで炎症が起こっていると24時間から48時間程度で最も高くなり、CRPの数値が半減するまでは最大8時間掛かります。
3.高い数値の場合の病気
- 具体的には炎症、組織の障害(心筋梗塞、肺梗塞、外傷、やけど、出産、外科手術後)、悪性腫瘍(乳がん、消化器系のがん、肺がん、悪性リンパ腫)、感染症(特に細菌による感染症)などが生じると上昇します。
4.チャッキーの数値と病気
- 2021年10月現在、満15歳です。以前の動物病院では、血液検査をしてもらっていてもCRP値がありません。動物病院では健康診断でみる項目が異なるし、同じ目的でも見てみる検査項目が、同じとは限りません。今、通っている動物病院ではCRPも見ています。
- 検査データ
(飼い主としては気になる事や心配する事があります。しかし、このブログでは、それらをなるべく書かないようにします)
ご参考になれば幸いです。 2021年10月16日
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